L.A.大捜査線/狼たちの街の作品情報・感想・評価

「L.A.大捜査線/狼たちの街」に投稿された感想・評価

シズヲ

シズヲの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あらすじも設定も解りやすくダーティーな刑事物で、オープニングから80年代らしい雰囲気が全開。当時のロスの猥雑な色彩を切り取った映像も時代を感じさせる音楽も印象に残る。そっから序盤は「はぐれ者の刑事が過激な捜査で犯人を追うポリスアクション」的なノリで進んでいくし、暫くは良くも悪くも淡白で平凡な印象がある。それでも本作が秀でているのは、最終的に狂気へと突っ走っていくからなんだよな。

相棒の仇討ちの為に犯人を追う主人公が凄まじい。バンジージャンプに熱狂、恋人をスパイとして利用など、序盤から狂気の兆候は見え隠れしていた。それが中国人相手の強盗→カーチェイスの流れで完全に炸裂し、相棒が動揺する中で『冷静な興奮状態』のまま疾走を続ける。そこでフラッシュバックするバンジージャンプの光景……彼が狂っていること、その根源が内側に根付いていたことを示してくる一連の流れが素晴らしい。この下りによって序盤での過激な兆候が『正義を逸脱した無法』であると明確になる構図にも唸らされる。

極めつけはやはり終盤。主人公が無慈悲に殉職、それを目の当たりにした二代目の相棒の中で何かがブチ壊れる流れが最高。完全に顔付きが変わり、まるで主人公が取り憑いたかのように切羽詰まって突き進む『狂気の伝染』が実に鮮烈。そしてラストの「俺のイヌになれ」なんだよな。主人公の蛮行に疑問を抱きながらも仲間として見捨てられなかったことで、結果として主人公亡き後に同じ狂気に飲み込まれるという結末に震える。

バイオレンス描写も秀逸で、冒頭から主人公の最初の相棒が惨殺される下りでも一切容赦のない暴力が叩き付けられる。いきなり脳天をブチ抜かれるような冷徹でドライな演出が最後まで繰り広げられるおかげで、狂気が浮き彫りになってからの緊張感の加速ぶりは素晴らしい。とことん無謀でイカれている中盤のカーアクションも迫力満点。
MiYA

MiYAの感想・評価

2.0
「午後のロードショー」にて。「狼たちの〜」って映画多いな―。ウィレム・デフォーが犯人役のスリラーってのもありがちだなーと思ったら、まだ「プラトーン」より前の駆け出し時代だったんですね。

偽札犯というのがなかなか珍しいですが、その手口がプロットに関わることはなく、わりとふつーの刑事スリラーでした。やれやれ。
フレンチコネクションのようなものを想定して見たら、良い意味で期待を裏切られた。

80年代の雑多さを多彩に動きながら捉えるカメラが、止まった時に見せる構図が美しい
重要なシーンになればなるほど客観的な目線で見せてくる。これが痺れる。

時代によって形を変えどハードボイルドさがある。
アメリカはこういった映画を作るのを忘れてはいけない。
呆気にとられるシナリオも見事。

やっぱりカーアクションは派手にやるんだなこの監督は。
FBIから逃げきったと思って車内でテンション爆上げしてたら、銃撃されてガン萎えするとこでワロタ。
最初からブチ切れてるウィレム・デフォーがたまらんのだが、段々狂ってくるウィリアム・ピーターセンも面白い。
好きな雰囲気で、衝撃的なラストも好みだけど、何か今一つ足りなかった。筋は良いので、リバイバルして欲しい作品である。
commonlaw

commonlawの感想・評価

4.0
フリードキン節炸裂。復讐もので「反復」が肝心なわけだが、それにしても描写が強烈すぎで、脳天がぶち破られるのを二回も見せられる。デフォーのペニスも丸見え。
スパイとして潜り込んでいるらしい主人公の恋人が結局その状況から逃げられないのは『ジェイド』にも通じる。「女が最低男の尻に敷かれる」というフリードキンの流儀。
たむ

たむの感想・評価

3.2
80年代らしい、パワー系のアクション映画です。
『フレンチ・コネクション』から全く衰えず、ウィリアム・フリードキン監督の力業の演出がスゴいです。
yukkafilm

yukkafilmの感想・評価

4.0
これは、、、一味も二味も違う犯罪映画。。。あれれれれーってどんどん展開が変な方向になっていって、どんどん深みにハマっていく感じ。ネタバレしちゃうので多くは語れないが、とりあえず最後まで観たらこの映画の良さを納得するはず。カーチェイスがすごい。殺しの描写とかは、あぁ、さすがエクソシスト撮った監督なのだなーと納得。めっちゃ80sに、かっこよく仕上がっている。
meg

megの感想・評価

4.0
吹替で。冒頭は大好物の80年代全開の画とイントロ、そこからヴァースと歌詞の日本語字幕で不安に駆られ、アバンタイトルからのオープニング・クレジット(古臭くてダサいなんて言わないで/笑)!そのままデフォー!!フォー!!!かっこいい~~~☆映像も音楽もデフォーもカッコよすぎ……。最初からテンションが上がり過ぎて、正直客観的な良し悪しが判断できない(笑)。娯楽映画的な爽快感は全く感じられないが、クールでハードボイルドでクレイジーでセクシー☆
greatman

greatmanの感想・評価

3.7
一言で言うと「底なしの狂気」

[あらすじ]
シークレット・サービスの捜査官ジミーは定年退職を2日後に控えながら、追い詰めた偽札犯のエリックによって殺害される。ジミーとコンビを組んでいたリチャードは復讐を誓い、新しい相棒ジョンとともに捜査に乗り出す。しかしリチャードのやり方はあまりにも強引だった...。

ウチのオカンがどうしてももう一回コレが観たい!って言うから...
いや〜探すのに骨が折れましたよ😅
近場のレンタル店で探しても全然見つかんないから、かなり遠くのGEOまで行ってやっと見つけました...
これ返却すんの面倒だな〜(^_^;)

ま、そんなことより...なんか凄い映画観たな〜って感じ😥

とにかく色々とブッ飛んでる。
いきなりの人体木っ端微塵に無惨に殺される相棒、その復讐に駆られてどんどんおかしくなっていく主人公。
人物描写といい残酷描写といい、かなりトチ狂ってます😓

今作の悪役であるウィレムデフォーもなかなかのサイコキラーでしたけど、それを上回るくらいにヤバいのが主人公チャンス。
初っ端のバンジージャンプでもそうですけど、とにかく”恐怖”を全く感じず、自分の目的の為ならば手段も厭わないトンデモヤローなんで、まぁ観たら分かりますがなかなかクレイジーですよ😅www

中盤に繰り広げるカーチェイスも普通は凄い!って思うけど、この場合真っ先に思ったのが(ヤベェ、イカれてる😰)
ホントどこからあんな馬力が湧き出るんだよ😓...

まぁそんなこんなでストーリーは進みますが、ラストの展開が壮絶すぎてマジで予想できなかったですΣ(゚Д゚)エッ

とにかく予想を裏切るような映画を観たいならこの映画を一番オススメします。

とりあえずこれだけは言えます。この映画は、狂ってる。と...
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