konoesakuta

弓のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

(2005年製作の映画)
4.1
老人のcuteをとてもうまく描いている。略奪してきた幼女を自分の妻とすべく慎重に育てるのだがそううまくはいかず。人間臭い。時には嫉妬し時には威嚇し。結婚の日まで暦に✖をつけて過ごすなんて、お前は無人島に漂流した少年か。こっちがドキドキするわ。もうかわいいんだから。

自我が芽生えた少女が振り返り老人を受け入れたのは情なのか。いやこれも愛の形の一つだと思いたい。少女もまた老人との愛欲を待っていたと解釈していたい。そこに大学生が一瞬割って入っただけで。

老人は、いざ少女との契りの儀式を行うにあたり気高い覚悟を持つ男となる。かくして武器でもあり占器でもあり演器でもある弧から放たれた雄々しい男根は2人を俯瞰したのちに濡れている聖なる秘所を貫き少女との思いを果てるのであった。

変態の世界にはいるのだけれど、2度とはできない崇高なピュアセックス。少女は今後セックスの化身となってほしい。一艘沈もうとも舟の上の世界は完結している。私たちの世界が地球の上で完結しているように。