完全な遊戯のゆっきーのレビュー・感想・評価

石原慎太郎の原作ほど酷いお話ではないが見ていて辛くなった。面白いけど。
完全に『時計じかけのオレンジ』。
若者たちの悪ふざけの暴力。
暴行の対象になるのが芦川いづみというのがまたファンからしたら悲しい。

小林旭と芦川いづみのデートシーンがつかの間の美しさを放っている。
その後のキスの場面での画面には映らない列車の窓からの光が良い。相米慎二の『ラブホテル』を思い出す。

辛い、とは言っても前半の犯罪の計画＆実行の場面はなかなか見事でサスペンスを発揮していた。