普通の(...?)女のコ→色々あってシド・ヴィシャス化→山海塾化して電気椅子
“Fly away quickly like a bird, quickly to the police!”
パワーワードいただきました。鳥になって警察へ飛んで行くってどういうシチュエーションだよ笑
一回崩れたのにもう一回モヒカンになって法廷に現れたところで腹抱えて笑いました笑 どこでセッティングしてんだよ笑
どうせ狂っていて憎まれる存在ならば、狂い切って死んでしまえばよいという凄く分かりやすい論理。余りにもパンクだし、どんどん山海塾みたいになっていくディバインの一挙手一投足が全て断末魔。パワーに次ぐパワー。
利用するだけして味がしなくなったら捨てる芸術家の描写はどこかリアルで、一方最後まで狂い咲いたドーンに寄り添い続ける目線に、ディバインを死ぬまで撮り続けた監督の決意が感じられました。それがどれだけ異形でも、純粋に溢れ出る感情を肯定する優しさに満ち溢れた映画です。
しかしこういうタイプの映画はシーンが少ない方が力が出やすいことを発見です。登場人物が多くてもいいけど、一人一人の滞空時間を短くした方が見やすくなると思いました。
いや、でもドーンの堕ち方は映画史上稀に見るレベルだし、この激烈な孤高感はこっちの方が断然凄い。最初のコマと最後のコマを勝手に頭の中で並べて思い出し笑いしてしまう自分がいる...笑 大事な局面で思い出さないか不安です。