「いいから黙ってこれを見ろ」
と言いたくなる作品。
過去の栄光だった大ヒットSFドラマシリーズのイベントで食いつなぐ役者たち。今日もサイン会の営業……というところに、本物の宇宙人がやってくる。「私達の星が悪い宇宙人に襲われています！助けて！！」新手のドッキリと思い、ついていく役者たち。
しかしそこには宇宙人の作った本物の宇宙船が。
嘘という概念を持たない彼らは、ドラマをドキュメンタリーと勘違いし、ドラマの宇宙船を本当に作り、本物の英雄として彼らを迎えに来たのだ…というお話。
本物の宇宙船なんて操縦したことはないのだが、宇宙人があまりにも忠実に作ったせいで、ＴＶと同じ演技をするとＴＶと同じように動くというのが上手い。このネタをすごく色んな方向に膨らませて、楽しませてくれる。
過去の栄光にすがらないと生活できないということにいろんな思いを抱えているキャラたちが、それぞれに成長していくのが魅力的。
オマージュというかパロディーというか、いろんなSF愛に溢れた作品。
シガニーウィーバーもいるし。
昔のスタートレックのテレビシリーズとか、昔の海外SFドラマを見た人が一番刺さるのだろうが、その辺知らなくても全然大丈夫。きちんと昔の海外SFの何がだめだったかしっかりと説明してくれてるので。
