み

幸福(しあわせ)のみのネタバレレビュー・内容・結末

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

すっッッッごく綺麗で汚い映画だった!!!!好きです!!!!

胸糞エンドに胸糞主人公でしたが最高…
映像がとにかく綺麗で、作業用にするには勿体無い映画だった。(作業用にしてたんですけど)

フランス語のポワポワってとした喋り方に乗せて軽〜くスナックでも口に運ぶように不倫。嘘をつけない男はその誠実さで愛していた人を刺し、しかし手にしていたもうひとつの愛も正義。最終的にはすべての愛を幸福というスポットライトに当てて、まる〜く綺麗に収めました、みたいな、胸糞です……最高です……終始ニヤニヤしながら見ていた。
洋服や花、家具、景色、映像美もまたその胸糞度に拍車をかけていたというか、映像が美しければ美しいほど愛のこじつけに嫌気が刺して、本当に良かった。

幸福とは人それぞれだと思うので、全てを否定できる力なんて誰1人として無いと思う。それでも、死ぬほどの絶望に追いやられる人のことを考えられない人間に、幸福を語る権利はあるのか…。
テレーズですが、なんだかオフィーリアを彷彿とさせて切ない死に方だった。そういうのも込みで結構、好きでした。
絵画的だった。
み