mh

幸福(しあわせ)のmhのレビュー・感想・評価

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
-
「ダゲール街の人々」が面白かったので、立て続けに再生。
「幸せ」の明るい部分を描いていると思っていると、次第に雲行きが怪しくなっていき、ラストはサイコホラーじみた「幸せ」に着地するんだけど色彩はめちゃきれいというとんでもないヒューマンドラマ。
出会った順番うんぬんは、ほかの創作物でも見かけるのでこれは世界的に使われる「不倫の正当化」なのかもだね。
旦那さんの単純な思考回路もリアルで笑えない。こんな感じで悪びれることなく不貞行為に及んでいるひとはけっこういそうで怖かった。
ラストは見事な紅葉の黄色なんだけど、これって、冒頭の黄色いひまわりとついにすることで、
・前の奥さんともいろいろあった末に幸せになった。
・いまの奥さんともこれからいろいろある。
って、ふたつの意味でいいのかな?
なるほど、「シェルブールの雨傘(1964)」の別解とも取れるのか。
余韻がすごいね。面白かった!
mh

mh