高倉健と勝新太郎の唯一の共演作というだけで見る価値はあります。同い年の2人ですが、やはりというかキャラが全く違うので、1つの映画の中でも全然共存できていないのです。つまり食い合わせが悪い。この2人が仲違いを繰り返しながら一攫千金を狙うというストーリーは悪くはないのに、どうにも掴みどころがない映画になってしまったのは、致し方ないところか。
壮絶であっけないラストはアメリカン・ニューシネマの影響がありあり。しかし、不覚にも一番面白かったのは、そのラストシーンでヤクザがフォルクスワーゲンに6人乗りで現れたところ。狭すぎだろ(笑)