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新学期・操行ゼロのnuのレビュー・感想・評価

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)
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初めの方は全寮制の学校が持つ冷たさ、規則の厳しさを強調するような撮り方をしている印象を持った。ベッドが対称になって並んでいる様子が一つのフレーム内に収まっていたり、高い位置から子どもたちが捉えられることが多かったりする。しかし、物語そのものは決して緊迫した雰囲気を常に醸し出しているわけではない。むしろヴィゴは先生たちを笑い物にする。後半で撮り方の印象は変わっていく。急に挿入される子どもの顔のクロースアップがその一つだ。圧巻の枕投げのシークエンスでは、子どもたちは最も活き活きとしており、この世のものとは思えないくらいの美しさと喜びが画面を満たす。
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