MiYA

桜田門外ノ変のMiYAのレビュー・感想・評価

桜田門外ノ変(2010年製作の映画)
3.0
襲撃シーンは相当な迫力で見応えあり。ただ本来クライマックスであるべきこのシーンが序盤で終わってしまい、そのあとは回想と逃亡の顛末が延々細々と2時間も続くという…。北大路欣也と伊武雅刀の丁々発止のやりとりとか見所はあるんですけど、さすがに辛かったです。

でも水戸藩ってやっぱり気の毒。尊皇攘夷をリードし井伊大老を暗殺したことで倒幕に大きな役割を果たしたはずなのに、内部抗争と血気にはやった行動(天狗党の乱とか)で人材を消耗し、維新のときにはろくな人材が残っていなかったんですよね。だから新政府では冷や飯を食わされてしまったという…(これは山田風太郎の受け売り)。この映画は、襲撃 の実相よりそんなことを伝えたかったのかもしれません。
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