カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞したデンマーク・スウェーデン合作映画
夢を抱いてスウェーデンからデンマークに移住した、ペレ少年とその父親のストーリー
農場経営者に仕事をもらい、住み込みで働かせてもらう(家は牛小屋の隅っこ)
農場経営者は意地が悪く、住み込みの農民たちへの扱いがひどい
(地主の権力が強く、小作人たちは食っていくために権利者に従わざるを得ない)
※この農場経営者が本当に性格が悪く、妻を大事にせず邪険にし、親戚の若い娘に手を出す最悪の人間、ホント胸糞野郎だった
ペレとその父親は懸命に働き、何とか食べて生きていくが…この時代(19世紀末頃)、働いても働いても農民たちが貧困から抜け出すことはない
農民の一人の男性が金をためてアメリカに行くつもりである、と聞いたペレは彼と一緒にアメリカへの脱出を夢見るようになる
ペレは農場でも学校でも、スウェーデンからの移民ということでひどいイジメに会う
デンマーク人の子供たちが集団でペレをイジメる様子が特にひどかった
最終盤、農場で働きながら成長してきたペレがデンマークから脱出し、異国を目指す(父親とは別れる)場面で終わる
決して楽しい話ではなかったが、19世紀頃の北欧の農村や時代背景の点でソコソコ勉強になった