ゆずきよ

フォレスト・ガンプ/一期一会のゆずきよのレビュー・感想・評価

4.8
仕事が上手くいっていない。
映画もここのところ観た作品はあまり好みじゃ無かった。
少し疲れているのかも知れない。
そうだ、フォレスト・ガンプを観よう。

物語は、少し知的障害があるフォレスト・ガンプことトム・ハンクスが、バスを待つベンチで隣に座る人へ、自らの人生を語るという内容。
存在やあらすじは知っていたが、実は初見。
序盤は幼少期から学生時代の話。
フォレストは本当に真っ直ぐで、言われた事に全力で取り組む。
彼のその姿は、周囲の人間からも徐々に認められて、その時々の流れに身を任せながら物語は進む。
中盤からは軍人時代から社会人期へ。
この頃にはもうフォレストが好きで、ジェニーがあまり好きじゃ無くなっていた。
終盤に向け様々な事を経験していき、愛を知るフォレスト・ガンプ。
いや最初から知っていたのかも知れないな。
後半は電車内じゃ無ければ泣いていた。
もし都内からの下り線で、不自然に上を見上げる人がいたなと思ったらそれはきっと私です。
ジェニーの事あまり好きじゃ無かったけれど、最後まで観て、これってもしかするとフォレストの事を凄く大切に思っていたからこそなのかなと思いました。
軽はずみに彼の好意に甘えてはいけないって。
拡大解釈かも知れないけれど、そう考えた方が、私は救われる気がします。

人の一生は風の様なものだという表現が凄く素敵。
幸せとは何なのか。
今が決して不幸せでは無いけれど、次を求めたらキリが無くて、そんな欲深い私はフォレスト・ガンプにはなれないな。
何度も何度も困難が訪れて、周囲の人間だって諦める時があるのに、折れない。
ひたすらに走り抜け、真っ直ぐにただ真っ直ぐに、前だけを見て走る。
そんな人に私はなりたい。
ゆずきよ

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