今宵

フォレスト・ガンプ/一期一会の今宵のネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

寝かせに寝かせた末にようやく鑑賞。序盤から一気に引き込まれる話で、名作とされる所以がすぐにわかった。やっぱりdigるならclassicからだよな〜根拠のない直感と惰性で雑に観漁っては落胆するのをやめたい。

物語の主人公になる素質のひとつは純粋さであること、というのが持論なんだけど、フォレストはそれを体現している良い例だった。「言われたことしかできない」という特性を「ひたすら続けることで答えを見つける」まで昇華させたのは、彼に与えられたギフトだろう。一方で、父親と過ごした子供時代に植え付けられた、幸せになれないはずだというジェニーの自己否定。投げる石が足りないときもある、という表現には思わず泣いてしまった。母親からの愛を一身に受けて育ったフォレストと反対の境遇だし、そういう意味で「二人の道は違う」と感じていたのかも。

"過去を捨ててから前に進む"ために走ったとは言っていたけど、あれはどんな過去を置き去るためだったんだろう?ジェニーと再開したときの視線なんて見たら想い続けているのが丸わかりだよね。ババや小隊長と過ごした戦争のこと?でも思い出を語るフォレストは、それも大事に記憶しているように見えた。自分の息子と知ったシーンで、彼が歩んできた人生の重みを感じるし、同じ体勢でテレビを見る後ろ姿は紛れもなく親子だったね。

スクールバスの運転手は『少年は残酷な弓を射る』の職場のボスで、フォレストJr.は『シックス・センス』のコールくん!
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