つかれぐま

フォレスト・ガンプ/一期一会のつかれぐまのレビュー・感想・評価

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<羽のように翻弄された男>

アメリカという国家に内在する偽善性。言葉通りにしか物事を解釈できないフォレスト・ガンプに、それはどう見えたのか?この切り口の一点突破で、アメリカの60~70年代を貫いた名作。

本国では一部の批評家に批判されたそうだ。ゼメキス監督が語るには、ガンプには50年代迄の「古き良きアメリカ」を、ジェニーには60年代以降の「カウンターカルチャー」を背負わせている。本作の批判筋は、ガンプが美化され過ぎて、反対にジェニーが醜悪過ぎる、これは保守派のプロパガンダだと叫んだらしい。

私はそうは思わない。
この二人の対比は、その時代性に翻弄されてしまい、どうしても噛み合えなかった悲恋を描くためだ。プロパガンダ?いやいや上手く二人のパーソナルな話に落とし込めているじゃないか。次の世代ではこうした悲劇が繰り返されない為の祈り。それが二人の「一粒種」であり、あのラストシーンになっているし。

町山智浩氏がかなり偏った見方で、本作を大批判している。その動画を見て私は胸糞悪くなった。本作を正当に評価するためにも、周りの意見に流されることなく自分の頭で考えたい。そういう価値のある作品だと感じた。