つかれぐまさんの映画レビュー・感想・評価

つかれぐま

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映画(250)
ドラマ(2)

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

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<ヲタ女子の友情話>

男女逆転で生まれるチャーム。ゴーストの綺麗さ。公開当時のバッシングが信じられない良きリブートじゃないかな。

私は旧作を映画館で観た世代で、且つフェミ表現があまり好きじゃないオ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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パルプフィクションの原型。

6人の強盗たちはそれぞれの素性を隠し、コードネームでお互いを呼び合う。だから内面描写はなく、過去も語られない。無駄に思える与太話が、実は彼らを知る貴重な手掛かりという必然
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

ライアン・ジョンソンの矜持

スターウォーズの大失敗を横目に、ちゃっかり傑作を作っていたライアン・ジョンソン。ボロクソ言われても「最後のジェダイ」で彼が試みたこと・・こういうツイストは映画の醍醐味。
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

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<風物詩の夏アニメ>

ひと夏に1本はこういうアニメを観たい。その期待にしっかり応えてくれる。
日本のアニメは、四季の中でも特に「夏」の描写に長けている。「となりのトトロ」あたりから続く遺伝子。

37セカンズ(2019年製作の映画)

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「私でよかった」

ユマの冒険が、止まっていた家族の時計も動かす。障碍者映画の可能性を大きく拡張する作品。

冒頭の入浴シーンの衝撃から、身が引き締まる。「これはキツイ、でも逃げちゃだめだ」私の気持ち
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

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<毒気に当てられる2時間>

本作が放つのは、映画的快楽とは真逆のストレス。だがこのブツは純度100%、混じりけのない本物の毒気だ。

1ミリも共感できない金の亡者のキャンブル狂が、ひたすら忙しく走り
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

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「タイラーレイク」に続いてまた傭兵モノか・・と思いきや、これアメコミじゃん。まさかの"X-MEN"だった。

シャーリーズセロンのワンマン映画だが、出来は悪くない。ただ何というか、こういう世界観に飽き
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

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高校生@田舎町の3角関係。
ラブコメの装いで始まる話に、同性愛や人種問題も絡み、最後には哲学的命題にまで行きつく。また見たくなる爽やかな後味。

おバカな脳筋男子ポールが、聡明な美女アスターに恋をし、
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mellow(2020年製作の映画)

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初めての今泉力哉作品。
モテ男・夏目に告白する女性の三者三様を、作品のジャンルを変えていくことで上手く表現していた。

ともさかりえ夫妻の話は、不条理コメディ。私にはここが一番面白く、監督の世界観を体
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

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見たい劇場新作がしばらくなさそうなので、今日からNETFLIXを再開。まず初めに、先日オリジナル映画としては視聴回数の新記録を作った本作。

クリヘム演じるタイラーのキャラクター造形こそ、80年代的ワ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

<ジョジョを守る大人たち>

実在したヒトラーユーゲントが舞台の反ナチ映画だが、徹底的に10才の主人公視点で描くことで生まれる「可笑しさ」が見所。そんなコメディ仕様だからこそ出来る反ヘイトメッセージの
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

7/20@大泉#9

マ・ドンソクが、80年代のスタローンやシュワみたい。まさかアジアからこういうマッチョスターが現れるとは・・。なんて思ってたら、ハリウッドがリメイクするそうで、しかも権利買ったのは
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

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<小悪魔な青い鳥>

小悪魔女子に翻弄されたあげくに振られ、その悔しさをバネに自分の夢へ向けて新たな一歩を踏み出す。こんな使い古されたプロットなのに不思議な面白さ。

まずは時系列シャッフルという構成
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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<ポンジュノとソンガンホ>

二人の初タッグ作品。ややネタバレ的になるが、本作は「モチーフとなる事件は未解決のまま」と知った上で鑑賞するのがベターかな。

事件が真相に「近づく」普通の刑事モノとは真逆
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.0

7/16@としまえん#5

<全て否定される虚脱感>

人が生きていく拠り所=マチズモ、信仰、そして家族・・・それらがことごとく否定され、最後に残ったものは?

冒頭から360度カメラの映像が新鮮だっ
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

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少なくとも・・駄作ではない

陰キャの23才女子(中身は中二病男子)が、実家に出戻り父親と暮らす1年。何も起こらないが愛おしい78分。

台詞の少ない作品だが、名言?が多い。
「ダメだな、日本は」
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

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フェミニズムよりもヒューマニズム。

これを女性監督がまとめてくれたことが嬉しい。人類の愚行(戦争)を非人類(ダイアナ)の眼で客観的に視たら・・(あるようでなかった)この設定が面白い。

他にもカルチ
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

7/10@大泉#3

バカっぽい設定、低予算、原点は1933年という古臭さ。地雷臭漂う企画だが、現代の科学を上手く見せて設定に現実感を生み、男性の束縛に苦しむ女性からの視点という今日性も備える。これは
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メメント(2000年製作の映画)

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<魔術師の登場>

時間の魔術師クリストファーノーランの、今では考えられない低予算作品。アイデア一発勝負ながら不思議な後味が残る難解作。

初見で本作の良さが分かる人は殆どいないのでは・・。私も全然理
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.5

20/7/6@大泉#4

<キキは娘、千尋は孫>

公開時60歳の宮崎駿が「10才の少女のために(本人談)」作った映画。

まるで暴走するお父さんのアウディのように、冒頭からハイテンポで進む物語は、あ
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

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<なんて優しい世界>

邦画で一番好きなオープニング。曲が入るタイミング、月を見上げる構図、キキの可愛さ、世界の広さ。全て完璧。

キキの飛行シーンが好きだ。
世界を見たい好奇心、見知らぬ土地への不安
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

7/1@大泉#6

<わたしの物語>

斬新な時系列シャッフルと現代的解釈。黄金期西洋絵画のような構図で19世紀を再現。新旧ハイブリッドが古典をエバーグリーンに。

原作も過去作も、ほぼ何も知らない状
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

20/6/29@大泉#4

「ナウシカ」で問いかけた人間と自然の共生ーその語り直し。

絶対の主役ナウシカが作品を支配した「風の谷の・・」とは異なり、本作はアシタカ、サン、そしてエボシと皆主役級の扱い
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

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活劇の楽しさだけでなく、パズーとシータの成長描写が心に残る名作。

パズーはムクムクと湧く冒険したい衝動を抑えきれない少年らしい成長。シータはパズーよりもちょっとだけ先に大人になっていく少女らしい成長
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

20/6/26@大泉#2

地球=自浄作用を有する「巨きな生命」として描く。途方もないスケールの叙事詩が問いかける「共生とは?」。

名作旧作がシネコンで観られる(しかも安く)今の状況は、少し不謹慎な
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

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MCU return#19

<小さな物語?>

大河の中の一滴「小さな物語」が魅力だった前作。今作もその志を継ぐが、ここまでMCUにどっぷり浸かってきた身には、看過できない点が。

物語の中心は、ピ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.5

20/6/22@大泉#3

MCU return#18

保守と急進。両信条の発生過程と、その危険性を面白く見せてくれた。そしてアフリカが侵略された歴史、在米黒人の被差別、南北格差の問題。

ポリコ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

17/5/27@スカラ座

MCU return#17

愛されたガーディアンズ。そのキャラクターを掘り下げて、ストーリーがどんどん転がっていく楽しいファンムービー。盛り込みすぎ?でもいいじゃないか。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

5.0

20/6/19@大泉#5

MCU return#16

スターロード率いる銀河の守護者(笑) <スペースオペラ=薄汚れた世界>の歴史を極彩色で塗り替え、MCUを銀河に広げ、それでも弱者を描くジェーム
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

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<2作目の難しさ>

タイトルに偽りなし。
ドリーが家族を探す話のようで、自分自身を見つける旅。

前作で使い捨てられた感のあったドリーの過去。そこを本筋とする本作は、ドリー≒障害者メタファーという重
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ファインディング・ニモ(2003年製作の映画)

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<涼味満点>

魚たちの「トイストーリー」

圧倒的な質と量で描く海と魚。本作はこれが主役。とにかくため息が出る美しさだ。暑い夜は、この映像だけボンヤリ見るのもいい。

とはいえそこはピクサー、ちゃん
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.5

20/6/15@大泉#5

<同志>

権力者の意のままに国家の反目は続く。それでも二人の愛国者が「命を懸けて国を愛する」という共通項でつながる。真の「同志」の友情。

(事実と聞くが)南の工作員と北
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

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<Inside Out:裏返し>

ピクサー作品の主人公はほとんどが人間以外。今回もまた「気持ち」というカタチすらない概念だ。ハードルを過去最高に上げて挑む、正し過ぎる程のその意気や良し。

概念を可
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

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<夢を持つことへの懐疑>

漂う死と生の匂い。
カールじいさんが今際の際に自分と向き合う。

ピクサー10本目の作品だが、人間が主人公なのはこれが2本目。しかも1本目は「ミスターインクレディブル」とい
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

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MCU return#15

<ソー:キャラ崩壊と再生>

前作「ダークワールド」の不評と「ガーディアンズ・・」の好評を受けての、分かりやすい方針転換。<機を見るに敏>とはこういうことか。

本作(と
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.0

17.2.11@大泉#8

MCU return#14

「アントマン」以降のMCUは、その世界観の拡張を続けている。本作では多元宇宙(マルチユニバース)という新概念が紹介され、「エンドゲーム」では大
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