たわらさん

フォレスト・ガンプ/一期一会のたわらさんのレビュー・感想・評価

4.8
人生とは社会や心の光と闇、運命論、思考信託といった多くのうねりが絡み合って構成するもの。本作は登場人物によって多種多様の人生の在り方を示し、懸命に生き抜くレールを走るフォレストの背中を見て自ずと勇気が貰える。彼もまだ人生の旅路にいる。

✔️ジェニーの行動心理
幼少期の環境もありますが、ジェニーは早い段階で純粋さを捨てて大人にならなきゃいけなくなりました。その後幸せをもとめて到達し得ない夢へと追いかけ続けることで常に心が満たされない状態へと幽閉してしまい薬にまで手を出す始末に。ジェニーはフォレストに闇を伝染させてはならないと避けることになる。しかし余命が宣告された彼女は選択するだけの人生を選んできたが、流されて生きてみること、フォレストに身を任せてみることの可能性を見出すのです。

誰かが正解というわけではなく、様々な方法や選択、思考を模索していきいろんな味をチョコレートを楽しむのが人生なんですね。アメリカの史実をユニークに取り上げつつ、観た後には必ず心に残るものがある名作だと思います。

「I don’t know if we each have a destiny, or if we’re all just floating around accidental-like on a breeze.(ぼくらにはみんな運命があるのか、ただ風に吹かれているだけなのかは分からない。)」
たわらさん

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