サム・ライミ版スパイダーマン2作目
ヒーローであることを自覚し、スパイダーマンであることに悩み、葛藤している姿をとても綺麗に描いた作品だった。
スパイダーマンはもちろんピーターが主人公なんだけれど、この作品に関してはハリーがもう1人の主人公のように思う。
前作で父親が死に、スパイダーマンが犯人だと思い込み、そしてスパイダーマンの正体がピーターだと知る、、、
ハリーの悲しみが憎しみへと変化していく過程が観ていて辛かった。
今作はストーリーも面白いんだけれど、表現やカメラワークが素晴らしいシーンが多い印象。
主にドクター・オクトパス関連だけれど、研究所の窓ガラスが割れてオットーの奥さんを襲うシーンでガラスに恐怖に塗れた顔が写るところ、手術室のシーンの影の使い方、アームに引っ張られながら床をひっかくシーン、ホラー映画感がすごい表現されていてよい。
さすがサム・ライミ監督。
それと、サム・ライミ版は1-3作全てに同じようなシーンがあったと思うけれど、今作だと時計塔での戦いで落ちながら戦闘するシーンで若干スローになる演出も好き。
あとは、スパイダーマンのスウィングシーンからズームアウトするとドックオクのサングラスに反射したスウィング姿だった、ってシーンもめちゃよい。
何よりもVFXの技術が前作より格段に上がったよね!!
サム・ライミ版はウェブ・シューターが無いからウェブ切れになることはないのだけれど、ウェブが出ない理由をピーターの悩みや葛藤を理由にしているところ、上手くやったなぁと思う。
ノー・ウェイ・ホームでちょっと突っ込まれてたけれど思春期に特に顕著なやつな気がする (明言はしない) からあまり突っ込まないでほしいな笑
電車を止めたピーターが落ちそうになったところに横から手が伸びてきて支える→乗客の皆が協力して頭上を運んで静かに寝かせる→子供たちがマスクを渡してくれる→「誰にも言わないから」「お帰り、スパイダーマン」
のシーン良すぎて泣ける、、、
その後のみんながスパイダーマンの盾になってくれようとするのも含めて泣ける、、、
君は素晴らしい親愛なる隣人だよ、、、
サム・ライミ版の市民好きだ、、、
オットーって詩人なのかな?ってぐらい名台詞多いな。
"努力をしろ
知性は特権でなく授かり物だ
世のために使うのだ"
"愛を決して秘密にしてはいけない
愛のような複雑なものを胸のうちにしまったままにしておくと、病気になってしまう"
"女性に愛されたいなら詩を語れ"
でも最後の最後で
"怪物のままでは死なんぞ"
ってなってくれてよかったよドック・オク。
スパイダーマンスーツで白いパンツとソックスに色移りしちゃうの可愛いな。
アメスパ2でもやってたよね。
メリー・ジェーンがラストシーンでピーターのことを「タイガー」って呼んでる!! (原作ではたまに呼んでる)
ていうか結婚式抜け出して別の男のところに行く、ってかなりやばいよな。
MJの評判悪い原因2つ目。