映画愛に満ち溢れた作品だった。
アメコミ調の絵や、車のワイパーでシーンを切り替える表現、カップの中のコーヒーの減り具合で時間の経過を表現する手法などが視覚的にとても面白い。
夢を追う制作関係の作品でありながら才能面だけを描かずに何をするにもお金が大事というところもしっかり描いていて良い。
バトルをするシーンはもちろんないが、これはある種のバトル漫画だ。
主人公はジーンだが影の主人公はアラン。
目が死んでて下を向いているジーンにはしっかり影が当たっていることと対比して、アランはずっと影の中にいたのが印象的だった。
プレゼンが成功して初めて正面から光を浴びられていて良かった。
「僕が救われたように
僕の映画を観て誰かが救われたように」