taka

魚影の群れのtakaのレビュー・感想・評価

魚影の群れ(1983年製作の映画)
3.8
二本立てじゃなかったら多分観てないやつ

だけど・・ネットリ泥臭〜い人間ドラマと、スリリングなマグロ漁がリアルで全く飽きさせない秀作でした!

オールロケの臨場感溢れる映像と音も素晴らしかったがやはり演者の力が凄まじく、多用される長回しに耐え得る魂込められた演技の数々に圧倒される

漁師見習いの俊一(佐藤浩市)と一緒に学ぶことになるが、昔気質の親方(緒形拳)ゆえ見て覚えるしかない
散々注意されてたのに佐藤浩市の狭い額に巻き付くテグスは痛過ぎて笑えない😱
片脚が不自由な円楽師匠の話もエグ過ぎて映像化はムリそう笑
更に親方の人間性とマグロ捕獲描写に倫理観がバグります


3部構成
物語の力技感は否めないが、演技の力と冴え渡る演出で有無を言わせない
相米監督はお祭りや民謡やらを絡めるのが得意で演者に歌わせることも好きなんだと確信
あと、急に降りだす雨とか

内容には差し支えないものの下北弁がかなりキツい
要所でも聴き取り不明な部分が多々あって標準語字幕が欲しくなる
その下北弁を放つ俳優さんがやはり凄いのだが


土砂降りの中、緒形拳に追い付かれず洋服に下駄の姿で逃げる十朱幸代の走りが素晴らしい笑
それと地元子供のTシャツ"Los Angels"もなんか浮いてたw

船酔いって慣れたり、急に三半規管が強くなったりする?
バランスボールでもやろうかな笑
taka

taka