AmiHaru

ゴジラのAmiHaruのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.5
『ゴジラvsコング』の予習のために、ネトフリで鑑賞。

もうただただ圧巻の一言です。
すごく当たり前のことなんですが、今なお世界中でゴジラが愛されているのは、この映画があってこそなんだなというのを、改めて実感しました。

ただ怪獣が大暴れする映画だっていうことだけじゃなく、まず当時終戦からまだ10年も経っていなかったので、反核のメッセージが込められていて、核がいかに恐ろしいものなのかというのも伝わってくるような映画になってました。
例えば、ゴジラは水爆実験の影響によって生み出された生物であるため、放射能炎を吐き出して街を蹂躙していくその姿は、まるで動く核兵器のそれのようでした。
だからなのか、ゴジラから逃げ惑う人々の様子も、どこかリアルに感じました。

この時点で僕はゴジラ作品に関していえば、ハリウッドが手がけるモンスターバース作品や庵野秀明監督によって製作された『シン・ゴジラ』、そして最近放送されたアニメ『ゴジラ S.P』しか観たことありませんでしたが、全てのゴジラ作品の原点にあたる本作を観て、ゴジラの鳴き声や地響き、あのお馴染みのゴジラのテーマソングでさえも、他の作品とは違う、どこか恐怖感を煽られるような感じに聞き取れました。
また、CGではなく、人が動いてるからなのか、ゴジラの動きもすごくリアルで、おまけに映像がモノクロなので、それによってその恐怖感がより倍増しされてました。

ゴジラ作品を全部観たわけではないんですが、個人的には今まで観てきたなかでは本作が一番作品としての出来が良かったです。
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