Nkms

ゴジラのNkmsのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

伊福部昭楽曲を演奏予定の為鑑賞。
私自身のゴジラ体験はファイナルウォーズのみ。

単純に面白く、ゴジラの怖さ、恐ろしさが画面から伝わってきた。当時の技術や技法ではシラケてしまう部分を伊福部昭の音楽が上手く魔法をかけてくれるのを実感した。現代の劇伴が悪い訳では無いが粗を上手く埋めて無理やり作品世界へ引き摺り込む手腕はこのあとの怪獣ブームに伊福部有り、と言われるだけのことはある。

作品の内容に関して言えば映画に詳しくない私でも反核や科学者の苦悩等のメッセージ性を受け取ることはできた。映画という手法を使って何かを伝えられる、という当たり前の事実に鑑賞しながら私自身が気づいた事も面白い。

以下個人的な感想。
恵美子さんの告白部、芹沢博士との秘密を身勝手にバラし尾形と芹沢博士を追い詰める。
このシーンで「あー有りがちな私がバラしたからイケナイの…みたいな女か、嫌だわー」とか考えてたが最後までそのような描写はなく表情のみでの表現が嫌悪感に繋がらず、自分としては意外だったし、なんとなく先を読んで勝手にガッカリした自分を恥ずかしく思った(笑)

よくゴジラのテーマとして聞く曲が寧ろ海上自衛隊や防衛隊側のターンで流れ、ゴジラの時はむしろゆっくり、低い音楽が流れている事に驚くと共に納得する。おそらくは今後キャラクター化していく段階で入れ替わっていったのだろう。第一作ではしっかりと大怪獣として音楽が表現されていた訳だ。
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