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ゴジラのKEiGOのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.1

ゴジラを知ってしまっている自分をこれほど勿体ないと感じたことはない。

公開当時、これを劇場で観た少年たちに思いを馳せる。
今となってはお馴染みのテーマソング。
ズシーン…ズシーン…という地鳴りと共に聞こえてくる叫び声。
「いったいこれはなんなのだ?」と好奇心と興奮に駆られて映画を観始める。

羨ましい。
この映画体験は間違いなく少年の心を魅了するだろう。
無論、2020年に本作を観た私もその一人だ。

初代ゴジラ、正直想像していたよりストーリーもメッセージも分かりやすかったのが意外なところだ。
もう少し暗喩的なのかと思いきや、冒頭の船なんかもろ水爆だし、劇中では終始科学倫理が問われ続ける。

科学者は知識や技術がどのくらい社会にインパクトを与えるのか常に試算しなければならないし、責任を負う義務がある。

これは今も昔も変わらない研究倫理です。
オキシジェン・デストロイヤーを巡る芹沢の言動の裏に秘められた思い、少し伝わるでしょうか?


映画好きとしては志村喬さんが出てるだけでもう満足です笑
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