とても面白かった。ショットと編集のキレ、不意に現れるやたらと牧歌的なBGM（洞口依子登場のロングショットのときが多い）で面白さが増す。これ公開時に劇場で観てるんだけど、画面が暗いのとハリボテのデカい木しか覚えてなかった。多分途中で寝た。いかにも世紀末/ミレニアム的な道具立てと役の設定で、またそれも面白い。四半世紀経ったいまだから余計に面白いのかもしれないし、100年後の2099年に観られることがあったらその時代の人たちはどう受け取るんだろうなどとぼんやり思った。押さえつけられた頭にゆっくりハンマーを下ろす鈍い音をロング固定で撮ってるのとか恐ろしいんだけど『CURE』などにもある「死んだはずの少女が後ろに立ってる」みたいのが最も苦手なのでそれが無くてよかった。『蛇の道』での人間を草の上で引き摺って逃げる運動がここにも。もう一回観たいなという気になってる。
役者がみんなとても好い。洞口依子が素晴らしい。
