こーひー

塔の上のラプンツェルのこーひーのネタバレレビュー・内容・結末

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい!
キャラクターの魅力、人間関係、愛情、ストーリー展開
何もかもが最高だった

戦う女性像を描きたいのであれば、過去の作品のキャラを使い回すのではなく、この作品のようにオリジナルで作ればよい

ヴィランのマザーゴーテルも魅力的に描かれていると思う。形の良し悪しは置いておいても、それは愛情と呼べる。ラプンツェルの髪が持つ不思議な力を利用、独占するために彼女を誘拐し、塔に閉じ込める。しかし単に閉じ込めて監禁する行為とは少し違う。ラプンツェルを本当の娘のように世話をし、愛しているのだから…
状況はかなり異なるが是枝裕和監督作『そして、父になる』のような生みの親と育ての親への愛情の重みに違いはあるのか問題を考えさせられる。マザーゴーテルがしたことはたしかに許されないことではある。それは自明だ。
利益と愛情の両立は可能であるか。
答えは…残念ながらノーだ。
己の利益と他者への愛は天秤で量ることはできない、いや、量るものじゃないのかもしれない…
こーひー

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