バクチャン

塔の上のラプンツェルのバクチャンのネタバレレビュー・内容・結末

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

毒親(親ですらねえ)に監禁されているラプンツェルは、毎年誕生日に見える灯りの正体を探るため、毒親に内緒でコソ泥のフリン・ライダーと共に冒険へ出かけるのであった…!という映画。

とーーーーっても好き…!
他のディズニープリンセス映画よりオタク受けする内容でもあると思うんです。大抵のオタク、無邪気で行動力に溢れてて不思議な力(特にヒーラー系)をもつ女の子が、ちょっと悪い仲間達(みんな本当はいい人)と協力する物語、好き。

映像も本当に綺麗。「輝く未来」の歌の時のランタンを二人であげるシーンが美しすぎてびっくりする…ディズニーのマジの初期の時からラプンツェルの構想はあったらしく、昔の鉛筆でガシガシ描いたような絵柄でぬるぬる動くラプンツェルも見たかったけどこのランタンのシーンは「ありがとう…この時代にラプンツェルを出してくれてありがとう…!!」とスタンディングオベーションしたいくらいだった…。

ラプンツェルとフリン・ライダーことユージーンの関係性も超好きなんです。お互いにお互いに憧れて頼って尊敬しているような感じがする。
特にユージーンはラプンツェルの憧れが強いんだなってテレビシリーズと合わせて観てると本当に思う。かつて夢を見る叶えられなかった「大人」であるキャラクターのユージーンが、ラプンツェルとの出会いによって子供の頃のかっこよくない自分を受け入れて、夢見ることは恥ずかしいことでも、無駄なことでもないと学んでいく…それまでのユージーンが死んで、新しい人間になって再生する物語よこれは…。「君が俺の新しい夢だ」は映画史に残していい名言やでほんま…。

ラプンツェルっていう元ネタ御伽話のなんでやねんってあたり(なんで髪そんな長くしたんやとかなんで魔女は娘欲しがったんやとか)を回収してくれたのもよかった。欲を言えば最後のラプンツェルの涙がヒーラー能力発揮するところも理屈つけてほしかったな…あれかな、魔法の花も「よっしゃラプンツェルちゃんいい子やからおまけしたるわ!!」ってなったんですかね。
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