Saki

自由な女神たちのSakiのレビュー・感想・評価

自由な女神たち(1997年製作の映画)
3.5
毎年神に捧げる生贄の女の子はバージンである。
しかし神父様が選んだ美少女はお腹に子供がいた。
神父はそこまで見抜けなかったのだ。
少女には世間に言えない秘密があった。

母親が誇らしげに「子供が5人いてそのうち4人は男だ」と言う。
それから「私は王女様だ」と。
しかし母親には家族には言えない秘密があった。

誰かに恋をする気持ちと、宗教を信じる気持ちが矛盾した時、人は何を信じたらいいのでしょうか。

バージンが良しとする背景に、母は妊婦は美しい、女性だけで家族はできると主張した。
少し分かりづらいメッセージかもしれないけど、奥深いです。
その点でもっと評価されても良いのでは、と思った映画。
この映画は思ったより美男美女だらけで、思ったより考えさせられて、思ったより終始流れる曲が耳にこびりつきます。

とある1つの家族を通して、本能と、宗教を掘り下げて描写した美しい映画だと思う。

お気に入りシーンは少女が白いワンピース着て彼にキスをねだるシーン。
Saki

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