垂直落下式サミング

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカーの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.0
空前絶後の歴代オールライダー大集合だけど、ただ横に並べました(パチパチ)みたいな劇場版。オトナの事情で、半年でテレビシリーズをたたむ必要があった不遇の仮面ライダーディケイド事実上の完結編でもある。
平成のライダーは、それぞれが単独の独立した世界観を持っていて、昭和の「○人ライダー集合」みたいなのをしずらいシリーズだった。
この事態を打開(もとい破壊)したのが、ディケイドという男。こいつは、他の仮面ライダーの世界を旅して、ちからを受け継いでいって、最終的に遺影フォームになったりする。
完結編なのだから、他人の物語を冒険していたディケイドが、はじめて自分の物語を獲得するはなしになるハズなのだけど、ストーリーはデタラメのクッシャクシャ。過去ライダーはあくまで助っ人という扱いに終始。そもそも主人公が俺様系で好きじゃない。そんな三重苦。
ライダーマン役はファン代表のGackt様(変身シーンなくて残念)変身しないほうがカッコいいけどね。アギトの人も出ている。そういう目配せは、ストーリーの骨組みしっかりしてからやってほしいな。
とりあえず、過去に前例のない大集合イベント作品を先陣きってやった作品だから、仕方ないけど雑いよね。これのあとを引き継いだのが、原点回帰の仮面ライダーWってのが救いだと思う。
一番嫌なのは敵が強そうじゃないこと。大ショッカー軍団が嫌なの!平成ライダーは敵にも独自の思想性があって、いわゆる「悪の組織」の悪者じゃない奴らが多いんだから、雑にまとめないで!
グロンギとか、アンノウンとか、特にファイズのオルフェノクとか、コイツらがショッカーみたいな単なるやられ役に統合されちゃうのって、すごく愛がないと思います。
これだったら、敵は復刻ショッカー怪人だけでよかった。死神博士(石橋蓮司)と地獄大使(大杉漣)にすら愛がないもん。シャドームーンに至ってはオーバーキルだし。ひどくね?敵だってシリーズの一部なんだから、作品まるごとリスペクトしてほしいな。