ぶみ

ガントレットのぶみのレビュー・感想・評価

ガントレット(1977年製作の映画)
3.0
映画史上最大の最大のスペシャル・イフェクト!!

クリント・イーストウッド監督、主演によるサスペンス・アクション。
ある事件の裁判で検察側の証人の護送を命じられた刑事の姿を描く。
主人公となる刑事をイーストウッド、売春の罪で留置所にいた証人をソンドラ・ロックが演じているが、当時イーストウッドとロックは既婚者でありながら、実際に愛人関係にあったらしいことを鑑賞後に知ったので、そう考えると、もはやイーストウッドがやりたい放題の作品とも言えるもの。
物語は、刑事と証人二人の大移動がメインとなり、そこに謎の追手が現れる構図であるが、カーチェイスはもとより、バイクにヘリコプター、貨物列車に長距離バスが登場と、手を替え品を替え、アクションてんこ盛り。
冒頭に書いた当時のキャッチコピーが「エフェクト」ではなく「イフェクト」となっているのが、何とも言えない昭和感を醸し出しているが、とにかく銃弾が飛びまくり、終盤にある、そのタイトルどおりガントレットを彷彿とさせるバスのシーンたるや、もう笑うしかない。
年代的には、『ダーティハリー3』の後の作品であり、イーストウッド演じる主人公が同じようなやさぐれた刑事である反面、性格が全く異なるのも面白いところ。
ツッコミどころ満載の刑事アクションではあるものの、70年代特有の緩さと、荒涼とした大地の狭間にある地方都市の雰囲気が堪らない一作。

永遠の命あれ。
ぶみ

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