映像の粗さがこの映画にとってすごく重要だなと思った。ガサガサした心の渇き具合を表すのに。ロードムーヴィーと食べものが掛け合わされた私好みの一本。
娘は七面鳥を作るためのオーブンを借りるのにこれでもかとつまづき、
母も何度も行くのをやめようとしてこれでもかと娘の家に辿り着かない。
母が途中何度か戻すのも象徴的。
何もいい思い出のなかった家族と娘。
最後の最後の展開に、久しぶりに映画で泣きました。
ちゃんと様々な人種が出てきて、しかも助け合って物語が進む。
ロードムーヴィーは家族のポートレートに変わった、なんて考えられるのずるいな。