千年女優

インクレディブル・ハルクの千年女優のレビュー・感想・評価

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)
3.5
第二次世界大戦中に試験的に施行されて以来中断されていた兵士改造計画に、事の真相を知らされずに参加していた生物学者ブルース・バナー。大量のガンマ線を浴びて心拍数が一定値を超えると人間離れした怪力を持つ巨人「ハルク」に変身する体質と化し、軍から追われる身となった彼の決死の逃亡劇を描くMCU第二弾のヒーロー映画です。

MCU以前ではマーベル・コミックのヒーローの中ではスパイダーマンに次ぐ知名度を誇っていた超人ハルクの誕生秘話を描く物語で、その理由もあって日本ではアイアンマンよりも先に公開された作品ですが、ハルクを演じたエドワード・ノートンが後のシリーズでは降板したこともあってシリーズで最も影の薄い作品となってしまいました。

ただ作品自体は決して悪くはなく、ノウハウを溜め洗練されてく後続作品と比較すると単純な超人誕生に終始する印象もありますが、ハルクというキャラクターの、最愛の人がいながら愛し合えず( ノД`)、天才生物学者でありながら有事に求められるのは知性も品性も捨てての怪人化という悲哀のヒーローの魅力が十分に感じ取れる一作です。
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