アン・リー版のハルクは無かったことにしてよと言わんばかりのサービスぶり。
エンターテイメントに重視した結果が爽快感あふれるアクション映画へと変貌。
オープニングでそれまでの流れを見せて続編だということを意識させている。
何よりも演技派ノートンをハルク役にしたのが正解だ。
怒りと悲しみを表現するにはやはり役者が必要だ。いくら超人とはいえ単なるアクション俳優では苦悩を表現することは出来ない。
アメコミ映画とはいえこのキャスティングはもはや必然だ。
そして実はハルク以上に興味深い設定のブロンスキー。
上昇志向の持ち主が自分自身に放射能を打ち込む過程がじっくり見られる。
そしてこちらも演技派のティム・ロスなのだから面白い。
さて興味深い人物は冒頭とラストに一人づつ。なぜかヒクソンがグレーシー柔術を教えるという不気味さ(笑)
そして同士へと誘いかけるトニー・スタークことアイアンマン。
結果的にマーク・ラファロへと配役変更になったが、ノートンが演じた意味はある。
