新シリーズがTV・映画ともに公開されるので、その前に懐かしい旧シリーズの劇場版を観賞。
本作はTVで４代目の長谷川平蔵を二代目中村吉右衛門が演じ、1989年から2016まで続いた人気ドラマの第６シリーズと第７シリーズの間に公開された劇場版。
松竹創業100周年記念作品でもあり、ＴＶシリーズを知らなくても楽しめます。
私はこのシリーズの放送が始まった時期は仕事で帰りが遅かったため、たまにしか観ていませんでしたが、安定感というか風格というか、現代にも通用する地に足のついた正統派時代劇といった印象でした。
キャストも多岐川裕美や梶芽衣子その他大勢のＴＶレギュラー陣が隅々まで顔を揃えている安心感。
ゲストも敵側の盗賊団に、岩下志麻、藤田まこと、世良公則、石橋蓮司、本田広太郎、平泉成など豪華。
でももう30年近くも前の作品ですから、二代目中村吉右衛門をはじめ、神山繫、御木本伸介、江戸家猫八、蟹江敬三、綿引勝彦、峰岸徹、藤田まことなどもう亡くなっている方々も多く（高橋悦史は本作が遺作）、逆に遠藤憲一や尾美としのりはまだ若手と言っていい年齢。
原作はもちろん池波正太郎。
脚本は『三匹の侍』『子連れ狼』『必殺シリーズ』等のベテラン野上龍雄。
音楽は『銭形平次』や『柳生一族の陰謀』の津島利章。
監督はＴＶシリーズの方も務めた小野田正彦（三ツ矢歌子の旦那さんで平田昭彦の兄）。
これだけの安定感を誇る鬼平ファミリーですから、新シリーズはかなりハードルが高そうですが、年々減る一方の時代劇ですから頑張っていただきたいと思います。
仕掛人梅安も出るのか？（昨年の仕掛人には鬼平チラッと出てましたからね）
新シリーズ５代目鬼平は先代の甥の松本幸四郎。
第一弾のTVスペシャル『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』はアマプラ、スタチャンで配信中。
劇場版『鬼平犯科帳 血闘』は５月10日公開。
第二弾・三弾のＴＶドラマも映画と同時期に放送予定だとか。
ん？ なんかジャケが暗いですね。
