「さすらいの青春」に出演していたアラン・ヌーリーがこちらでも出演している。この作品、主演はレイモンド・ラブロック。知らなかったけれど随分日本でも人気があったイタリア俳優さん。この作品「ガラスの部屋」は、日本で人気があったみたいなので、この当時を知る人は劇場で観たことがある人も多いが、本場イタリアでは掃き捨てられる程しか評価されなかったらしい。
たしかに、ストーリーは学園紛争盛んなイタリアを背景にした若者三人のよくわかんない孤独、愛、友情をごちゃまぜにした青春物語。
だけど私はなかなか気に入っている作品。何故か退屈しない。
その理由にたくさんの当時流行したイタリア歌謡曲が挿入歌として使用されている。〈 perche perche 〉なんかは探しているけど見つからない。
マーラー シンフォニー No.5 やジョン・ダヴィル〈モーニング〉が主に使われているにも関わらず、やはり一番この作品を有名にしたペピーノ・ガリアルディ〈 plagio 〉!ラブロックが中年女性の元を訪れ、部屋のラジオからほんの一瞬鳴っただけなのに哀愁漂うこの曲は名曲とされたのでした。