人にはそれぞれ癖がある、それはその人がそれまで生きてきた時間の結晶であり歴史
それはある人には欠点に見えるし、(実際欠点だとしても)完ぺきな人なんていないことは確かで、確かなことはここで描かれる2人は2人にとって完ぺきだということ、他の人がどう思おうが、ここには愛がある
自分以外の全てのことはあたりまえだけどコントロールなんてできるはずもなく、予想も期待もできない、それをコントロールしたいと思うことも癖であってそれは仕方がないけど、そのあてが外れたときに壊れるのは周りではなく自分の方だ
そのとき隣にいてくれる人がいるかどうか、男はほんとうに女を好きだったんだろう、男はその癖だらけの愛で女を満たし、女は再生していった
いつだってどこだって世の中は無茶苦茶だが、救いの道は用意されている、それを見つけられるかはその人次第
希望の物語、傑作だと思う、これを母国語で楽しめることがうれしい