遥か昔、この映画についてのリリーさんのインタビューを読む機会があった。
そこからずっと気になっていたのだけど、やっと観ることが出来た。
あらゆるモノやサービスが簡単に乗り換え可能になったおかげで、他人との関係性も同じであると錯覚しがちな私達。
リリーさん曰く「ものを交換するように恋愛することがスタンダードになっている」と。
この夫婦のように、どれだけ面倒なことがあっても一緒にいる、というのは大変なことのように思える。
けれど、一度でも好いた人の面倒に直面した時、まず寄り添いたいと思うのは至極自然な感情ではないかなあ。
持続性の問題なのかなと。
面倒でも耐えるんだ!ってことが言いたいわけじゃないと思うけど
恋愛に限らず、耐性の無さは自分にも思い当たることが多々あるし、広く現代人に言えることのような気がします。
リセット、断捨離、辛いもの不要なものを切っていくという行為をもはや「残酷」だなんて思わないものね。
そして
男と女の思考回路がいかに違うのか、ということが毎度如実に表現されていました。
そんな様を直接的でなく掛け合いで伝える、うーん、上手いなあ。