マーくんパパ

放浪記のマーくんパパのレビュー・感想・評価

放浪記(1962年製作の映画)
3.0
林芙美子の『放浪記』出版で貧苦の生活から抜け出すまでの半生記。母と貸間で食べることも事欠く毎日、芙美子に想いを寄せ親切にしてくれる加藤大介の印刷工に見向きもせず、いい男を求めては捨てられる男放浪遍歴。
昔、小説も読んだが短詩の入り混じった生活雑感日記に貧乏と男運の無さを嘆き泣き笑うありのままの姿が、当時の家父長封建的社会の中で自立を目指す女の生き方として共感を得たのだろう。高峰、宝田、加藤、伊藤、草笛それぞれいい味出してる。