さらしな

次郎長三国志 第一部 次郎長売出すのさらしなのレビュー・感想・評価

3.8
ONE PIECEの作者尾田栄一郎さんがこの作品の大ファンらしいとのことで、興味を引かれて視聴。
堅苦しさは全然なく、ギャグあり、人情あり、義理ありで、とても見やすい作品。古い作品で、また登場人物がかなり訛っているので、音声が聞き取りづらいけど、見ていると慣れてくる。物語自体はシンプルなので、あまり聞き取れなくても話が追えないことはないかなと。
とにかくキャラが個性的でみんな良い。次郎長は、なんて言えばよいのだろう、親分だし、勝手に苛烈な人かと思っていたら全然そんなことはない、普段は穏やかでとっつきやすく懐の広い人だし、鬼吉は次郎長を慕う姿や全力で片想いするところがばかわいい(褒めてます)。綱五郎は金より筋を通すことを選ぶ粋な男だし、大政は次郎長の子分になるまでの背景が切なくて好き。
ONE PIECEを読んでから見てみると、もしかしてここから影響を受けたのかな?と思える部分も多くて面白い。次郎長の人柄や行動はちょっとルフィっぽい気がするし、ウソップみたいな挙動のキャラがいたり、義理人情を重んじるところなど、重なる部分もある。
9部作の1作品目なので、仲間が集って次郎長が親分として売り出し始めるところで終わるので、これからの活躍が楽しみ。
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