菩薩

ネオ・ファンタジアの菩薩のレビュー・感想・評価

ネオ・ファンタジア(1976年製作の映画)
4.3
①、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」

GANTZ大阪編の女体化したぬらりひょんに飛びつく桑原と、Corneliusの「Mellow Waves」のジャケの元ネタ(絶対違う)。女のケツと乳ばっか追いかけてるちっさいおっさんが俺にしか見えなくて何故だか分からず泣いた。若干昔の黄桜のCMパクってる疑惑。

②、ドヴォルザーク「スラブ舞曲第7番」

新宿新都心の作り方、みたいな。ダイエットに成功したトリスのおっさんみたいのがいっぱい出てくる。真似っこどんどん真似っこどんどん、お尻ドーン!で終わる。

③、ラヴェル「ボレロ」

コカコーラの瓶は絶対に男根のメタファー。そっから飛び出た炭酸君が旅に出るけど、初期形態が鋼の錬金術師のエンヴィーの正体の奴にそっくり。進化に進化を重ねて遂には恐竜みたくなるけど、進化の行き着く所は結局死でしかなく、彼らは文明の前で為すすべ無く敗北、霊長類の時代、猿の惑星が始まる。

④、シベリウス「クオレマ」より「悲しきワルツ」

廃墟の猫は目を輝かせ幸福な生活を夢に見る、ってこれはもう確信犯、完全にホーンテッドマンション(乗りてぇ…)。切なすぎるけど最後はあさま山荘。

⑤、ヴィヴァルディ「ヴィイオリン協奏曲ハ長調」

みつばちマーヤVS青姦カップル。ここだけやけに平和的で色情的なのには理由がある…。

⑥、ドストエフスキー…じゃなくてストラヴィンスキー「火の鳥」

狂気と寄生獣、からの愛が生まれた日。アダムとイブに林檎を食べさせるのを失敗した蛇がサタンに追っかけられて酷い目にあう。労働者とエロティシズム。


実写とアニメ、そしてアニメと名曲達の華麗(?)な共演、いや狂演かな。幕間の寸劇も滑稽じみていて面白い。にしてもあの掃除婦さんみたいな子超可愛い。ファンタジアではなくネオ・ファンタジア、ってこれ本当に面白いな…。
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