Jeffrey

怒りのキューバのJeffreyのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.0
本作はフランシス・コッポラとマーティン・スコセッシの賞賛により、30年の封印から目覚めた傑作とされるカンヌ映画祭グランプリ監督のカラトーゾフが、驚異の映像でキューバ革命を描き出す傑作で、このたびこの廃盤の貴重なdvdをシネフィルからお借りして鑑賞したがすばらしい。1964年の作品で、ソ連、キューバ合作のモノクロで、スペイン語で話されるこの作品のショットはどうやって撮影しているんだろうと思わせられる。135分と長いが非常にキューバの首都ハバナでのネオン鮮やかな繁華街が魅力的に映る。

この作品はキューバ危機の直後に制作され、東西冷戦の影響で西側では公開されなかったこの作品(日本では1968年に公開) 。92年に初めてアメリカで上映され、コッポラやスコセッシ映画人に驚きを持って迎えられた。2005年には本作を題材にしたドキュメンタリー映画も制作され、怒りのキューバの歴史的価値が改めて認識されている。やはりキューバ民衆の奔放なエネルギーに魅了される映画なんだなと感じる。劇中に出てくるコロンブスのキューバ、ナイトクラブ、果物売り、2つの顔、夜のマリア、十字架、奪われた農地、豊かな実り、悪い知らせ、最後の息抜き、火を放つ、カストロの死、狙撃の狙い、弾圧の凶弾、平和と決別、解放、突然の爆撃、マエストラの兵士、明るい星の道、バティスタ将軍、世界最強の軍隊、運ばれる棺など第1部のマリアの場合と第二部ペドロの場合と第三部Enriqueの場合そして第4部マリアーノの場合で区分けされた傑作である。
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