大泉洋さん演じる愛すべき穀潰しロッカーのヤグちゃんと同姓なので、スクリーンに登場してから最後まで共感しまくりで観ました。
原作未読なので、本作を観るまでは、予告編やチラシから音楽映画と思っていましたが、違った。
この作品は音楽物ではなく、家族愛を描いた映画です。
映画は、三吉彩花さん演じる女子中学生・ハツキの視点で家族が描かれていく。
17歳で母になったアキを演じる麻生久美子さんは、相変わらず美しくて魅力的だなあ。
麻生さんは実際に母なので、母性愛が溢れているように感じられる。
そして、ヤグちゃん!
私も同じヤグちゃんだけど、あんなに美味しそうなカレーは作れないなあ。
ヤグちゃんがスクリーンに登場する度に吹出しそうになり、その場がパッと明るくなる。
全体的にコミカルタッチで展開するが、笑いだけの作品ではない。
「家族って何だろう?」
「人の幸せって何?」
そんな思いを抱かせてくれる。
良い学校に入学し、良い会社に入社し、良い伴侶を得て、念願のマイホームを建てる。
それも一つの幸せのかたちかもしれない。
だけど幸せって、それだけじゃないと思う。
血が繋がっていても不和な家庭もある。
逆に血の繋がっていない親子でも、互いに思い遣り、愛し合えば、そこに幸せが生まれる。
最後のライブには熱くなった!
大泉洋さん、歌上手いなあ。
麻生久美子さん、ギター一生懸命練習したんだろうなあ。
彼等のライブはハートも目頭も熱くさせる。
ロックって愛だと思う。
音やビートが熱い塊となって、ハートに押し寄せてくる。
木枯らし吹き荒ぶこの頃、この作品で身も心も熱くして下さい。