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ファニーゲームのNKのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.8
とある夏の日、ショーバー一家は休暇を利用して別荘へと向かっていた。
ご近所に軽く挨拶を交わすと、何やらいつもとは違う様子に妻のアンナ(スザンヌ・ロタール)は違和感を覚える。見知らぬ青年2人も見かけたが、その時点ではあまり深くは気に留めなかった。
別荘へ到着し、アンナは夕食づくり。夫のゲオルク(ウルリッヒ・ミューエ)と息子のショルシ(ステファン・クラプチンスキー)は2人で作業。
すると家には先ほど見かけた青年のうちの1人が訪問してする。「隣人一家に頼まれて来た。卵を分けてくれないか?」と言われ、快く卵を渡すアンナ。
しかし渡した卵を何度も落とすなど、おかしな青年の様子に徐々に彼女は苛立ちを隠せなくなってしまう。飼い犬は吠え続け、不穏な空気に。そして家族が揃う頃、怪しげな青年らの態度が急変していき……。

これはなかなかヘビーな作品。
ただただ自分たちの快楽のためだけにこの一家を標的にゲームを始めた青年2人。冒頭のご近所に挨拶した時の違和感はこいつらのせいか…となった時の後に戻れない感がしんどい。
また第四の壁を破ってくるような発言があり、そういった怖さも併せ持った作品。こう言うやつら本当にいるんじゃないか?って少し思っちゃう。
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