このレビューはネタバレを含みます
夢のあった時代だったんだろうなぁ。
人との距離感というものがじんわりくる作品だった。血のつながりだけが全てではない。
ろくちゃんが鈴木オートで家族のように馴染んで行く様や、淳之介が竜之介にとっていつのまにか大切な存在になっていく様、ご近所の関わり合い、当たり前のように医者の先生のご家族のことをみんなが知っていたりと。鈴木オートの家で、テレビや冷蔵庫を取り入れ出すところで、使われなくなった貯蔵庫?が捨てられているのをお兄さんが寂しそうに見ていてるシーンがあった。時代の移り変わりの温かさと切なさを感じられる映画だった。