HAYATO

ALWAYS 三丁目の夕日のHAYATOのレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)
4.0
2024年36本目 
大躍進を続ける『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督の代表作
昭和33年の東京の下町を舞台に、夕日町三丁目に暮らす人々の温かな交流を描く群像ドラマ
第29回日本アカデミー賞において全13部門でノミネートされ、その内12部門で最優秀賞を獲得するなど、多くの映画賞を受賞した作品
西岸良平原作の漫画『三丁目の夕日』を基に、山崎監督と『コンフィデンスマンJP』の古沢良太さんが共同で脚色。
『ゴジラ-1.0』の吉岡秀隆さんが主演を務める他、『望み』の堤真一さん、『ラスト サムライ』の小雪さん、『野ブタ。をプロデュース』の堀北真希さん、『アウトレイジ』の三浦友和さん、『コーヒーが冷めないうちに』の薬師丸ひろ子さんら、錚々たる面々が名を連ねる。
山崎監督は、本作を製作するにあたって、小津安二郎監督の『お早よう』のようなコメディを目指し、群像劇で複数の話を同時進行させる『ラブ・アクチュアリー』の語り口を参考にしたそう。
三丁目の路地裏から放たれた模型飛行機が、都電が走る大通りに飛んでいくオープニングが強く印象に残り、『永遠の0』や『マスカレード・ホテル』など数々の映画音楽を手がけている佐藤直紀さんの音楽が、言葉にならない感動を与えてくれる。
自分が生まれた時にはとっくのとうに東京タワーが完成していたので、昭和30年代の東京の街並みが実際にどのようなものであったのか知る由もないけれど、膨大な費用をかけ、ミニチュアやCG等を駆使して見事に再現された街並みには、不思議と懐かしさを感じさせる温もりがあった。
希薄な関係が広がる今の時代に見るからこそ、皆で笑って泣いて、喜びや悲しみを共有し、日々のささやかな幸せを満喫して、1日1日を大切に生きる登場人物たちに羨望の眼差しを向けてしまうのである。
『ゴジラ-1.0』是非ともオスカーとってほしい!
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