お涙頂戴であざとい感じはありますけどね、ただしスタッフが自分たちの親世代に観てほしくて作ったと云う想いは隅々に溢れています。
映画の舞台となった昭和33年当時の東京をリアルタイムで知っている世代の人の話では必ずしも時代考証は完璧ではないとの事ですが。
吉岡秀隆って苦手な俳優さんなんですが、この映画の役柄の売れない作家の野暮ったさはいい感じで出ていたし、彼の家に転がり込む須賀健太がまた良い。
元々売れっ子の子役だった吉岡秀隆と同じく売れっ子子役である須賀健太はお芝居の呼吸が合っていたんでしょうね、この2人のコンビネーションは上手くいっていたと思います。
それと堀北真希。この時代設定当時の若手女優だった吉永小百合や芦川いづみのような庶民的な少女っぽさを醸し出していてハマっています。
改めて観直すとなかなか良いもんですね。