監督・脚本・VFX 山崎貴、原作 西岸良平『三丁目の夕日』、昭和33年東京の下町を舞台に夕日町三丁目の人情と関東大震災や戦後の復興を描く人情ドラマ。
吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、薬師丸ひろ子などが共演。
昭和33年、東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オート(堤真一、薬師丸ひろ子、小清水一揮)に、青森から集団就職した六子(堀北真希)が大企業の社長秘書を夢見てやってくる。
近所には、駄菓子屋、芥川商店。店主の竜之介(吉岡秀隆)は小説家で、酔った勢いで居酒屋の店主ヒロミ(小雪)から淳之介(須賀健太)を預かる。町医者の宅間(三浦友和)は酔うと大空襲で亡くなった妻子を思い、娘の好きだった焼き鳥を買う。
淳之介の父と思われる大企業の社長川渕(小日向文世)は、お礼として見合う謝礼金を払い淳之介を引き取ろうと、竜之介の前に現れるが。
建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車C62、東京都電など当時の東京の街並みをミニチュアとVFX(CG)で再現。三輪自動車ミゼットや家電は、各地から調達。
氷で冷やす冷蔵庫や回すチャンネルの白黒テレビ、プロレスを観に町内のみんなが集まってくる。
クリスマス、今は金がないからと、箱だけの指輪を居酒屋のヒロミに渡す竜之介。父の借金の肩代わりにストリップで働くことにするヒロミ。
関東大震災や戦後の焼け野原から、少しずつ東京タワーや街並みが増え動き出し復興していく東京。ノスタルジックの中にも、人情や将来の夢、家族の絆があり、ラスト30分にドラマを畳みかけてくる。
紙の模型飛行機が空を駆け抜けていくシーンが印象的。
第29回日本アカデミー賞において、12部門の最優秀賞を獲得。