Uえい

機動警察パトレイバー THE MOVIEのUえいのレビュー・感想・評価

3.5
パトレイバーについて何も分からない状態で見たけど普通に楽しめた。

21世紀が目前に迫り、東京湾を大開発するバビロンプロジェクトが進んでいた。作業効率化の為、レイバーというロボットが投入されていた。そんな中、レイバーの最新OSの開発者である帆場が、方舟と呼ばれる洋上の開発拠点から身投げしてしまう。

一方、最新OSを搭載したレイバーが暴走する事件が多発し、警察内のレイバー犯罪対策チームが調査を始める。チームの若手である遊馬は、とある周波数に応じて暴走する様に意図的にプログラムされていることを突き止める。

そして、近づいている台風によって方舟が共鳴し、都内全域のレイバーが一斉に暴走する事実が発覚する。悪天候の中、遊馬たちは方舟に急行し解体を始める。

もはやロストテクノロジーとも言えるセル画のアニメは手描き感が強くて好き。舞台が1989年から見た10年後の東京という事もあり、懐かしさを感じた。

帆場の犯行動機は何だったんだろうか。制作当時の情勢は分からないがバブル期なのかな。今見ると大阪万博や、渋谷の再開発によるジェントリフィケーションの問題を連想してしまう。一部の人を置き去りにした強引な開発によって格差が広がり、他を下げる事で高く見せる歪なバベルの塔にも見えてきた。
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