仁

魔界転生の仁のレビュー・感想・評価

魔界転生(1981年製作の映画)
3.8
昭和の超絶エンターテイメント。
何から話していいか分からないけど、とにかくお金がかかってハッタリの効いたスケールが昭和。なのに展開は妙にモタついてる感じも昭和。スタイリッシュさの欠片もないが画面のパワーに所々圧倒された。
だってホントに燃えてる江戸城で戦うもん。危険とかいうレベルじゃない。

沢田研二演じる天草四郎の妖艶さは、多分色んな作品に影響を与えていると思う。
ルックスはもちろん、声色が極上。
漫画で例えたらDIO様くらいカリスマ性あるよ。
だから先述の燃え盛る江戸城と凄まじい色気を放つ天草四郎の組み合わせには思わず鳥肌がたった。
やっぱり役者・沢田研二は最高。マジで。


『キル・ビル』で千葉真一が刀を打つシーンは絶対これのオマージュだよなぁ。
タランティーノがウキウキしながらこの映画を観ている姿が容易に想像できちゃう。
そういう意味では究極のヘンテコ日本映画かもしれない。
仁