眠り姫のみのネタバレレビュー・内容・結末

メモ

人の姿が映るのは冒頭と終わりだけ。それからは一貫して、画面に映らない人の気配と匂いでむんむん。
スライドショーに音声が付いたような映画、とも言えるかもしれないが、その分想像を異様に掻き立てる。きっと、観た人によってだいぶ内容が異なるのだろう。想像は人によるのだから。

ただ、残念に思ったのはお手洗いなど、人目線？からの対物のシーン。視野にしては狭すぎたり高杉たり。ホラー感が出るのは写す範囲が狭いからっていうのもあるのかもしれない。

最後に、映画のポイントになる舐めるように映る手。手を気持ち悪いと思ったことはなかったが、帰りの電車にふと手が気になって観察してみた。
スマホを触る手。つり革を掴みなおす手。忙しげに顔に触れる手。喋りながら胸の前で動き回る手。膝の上で閉じているとも開いているとも言えない形で、ぴくりとも動かない手。確かに気持ちの悪いものだと妙に納得してしまった。