眠り姫の作品情報・感想・評価

眠り姫2007年製作の映画)

上映日:2007年11月17日

製作国:

上映時間:80分

3.7

あらすじ

「眠り姫」に投稿された感想・評価

aisu

aisuの感想・評価

-
感覚のバランスが均衡な映画
視覚に頼りすぎる毎日を豊かにしてくれる
ゆうゆ

ゆうゆの感想・評価

4.3

人の姿はほとんど映らず人の孤独が見えてくる
空っぽの風景にさざめく 濃密な人の気配と声
現実と夢うつつを彷徨う朧気な世界、
とりとめのない微睡みのなか
逃れられない死の影に覆われ
静かに狂気を孕んでいく男女の日常

その曖昧な境界線には
胎内から羊膜越しに覗くような
淡く生ぬるく残酷な線引きがあって
音と会話で表現された混沌とした世界観に
羅列した情景が付随されているような
独特の浮遊感がありました

同時上映された『DUBHOUSE』の
闇に支配されてるようなアートフィルムから
続く序盤の つんざくような叫び、
その強烈なインパクトと不穏な独白。
まるで耳元で囁かれ いざなわれてるような
つぐみと西島氏の艶やかな声には
夢見心地な気怠さと 夢見の悪さを
同時に味わってるかのような
不思議な引力がありました


タイトルも独特の音響も詩的な映像も
そして声も。すべてが魅惑的で異質で
どこかノスタルジック

いつか暗闇上映も体感してみたい


2022-124-32
mh

mhの感想・評価

3.5
セリフや世界観の古臭くささとか性描写の長さとか、ぼんやりしたメンヘラ感とか観てて辛いところもあったけど、それが逆に悪夢っぽさを感じたりもした。
あと、女性の内面を描いていながらスタッフクレジット見る限りほぼ女性がいなかったのが気になった。
gfbsj

gfbsjの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます


ちゃんと目を醒ましたいから眠るのか..
夢のまま居たいから眠り続ける..のか

他人と自分の境界線のあいまいさ
知らず知らずに侵蝕されるうすら怖さ
正直、映像より音に集中して鑑賞してたかも..
よかったです。
死という状態にいちばん近いのは眠っている間よりも寝不足で起きているときなんじゃないか、とこの映画を鑑賞して考えた。言霊的なモノローグや、居ないのに居る描写をもってひたすら築き上げられていく不透明な朝焼けが妙にノスタルジックだけど、例の寝不足をひきずり電車に揺られる社会人になった場合の自分を空想してその描写に重ねるとちょっとだけ切迫する。寝ぼけた絶叫を異なる角度から見据える冒頭とラストの、円環なのか反復なのかはっきりしない感じがむしろハッとさせてきて好きだった。あと、西島秀俊のすすった鼻水を飲み下す音がまあまあ気持ち悪いのに、現実とのきょりが近いからか切実な安らぎもあり、そこに本作の持つ不思議なバランス感覚が象徴的に詰まっていたように思う。

"いま出てきたトイレの中に、誰かがいるような気がしてならない"

…なんか分かる、と思わせる絶妙な台詞。
3sk

3skの感想・評価

5.0
サラウンドの在り方を考えさせられる1本であり、幽体離脱して観ているような映画だった。画の混淆とした感じが微細で美しく、私の見る夢よりはるかに夢っぽい感じだった。今は色んなものが明瞭に捉えられすぎで生きづらいなと、ぼんやり生きていたいと実感した。
劇伴素晴らしかった。監督の映画に対するステイトメントの役割があると今更ながら気づかされた。
図

図の感想・評価

-
同時上映のDUBHOUSEも相まって、映画体験としてかなりおもしろかった。
序盤すごい怖かった。
子供の頃、1人では家の2階に上がれなかったときのような懐かしい恐怖だった。
上映前の舞台挨拶で、監督は映画と劇伴についてのお話をされていたけど、まさにその相乗効果を体験した。
フェチ的な映像、光、影、反射、手、超好きだった。どストライク。
映画を作るなら私もこんな作品を撮ってみたいと思った。
めちゃくちゃえろい映画。
西島さんって声がいいんだな。

舞台挨拶付き上映なの知らなくて、
あーあ、もう始まるってのに前の扉から変なおじさん入ってきちゃったよ…って思ったら
七里監督でした。
いい意味で素朴で普通な方だった。
でもめちゃくちゃにアーティストだな。
tette

tetteの感想・評価

-
再鑑賞 15周年記念特別上映 2022.4.13 @K’s cinema
同時上映 DUBHOUSE:物質試行52
shun

shunの感想・評価

4.0
最近ハマってる女優つぐみさんの最後の主演作がなんと上映中ということで行ってきた。

公開から今年で15年、都内25回目のアンコール上映だそうでソフト化はされておらず劇場でしか体験できない作品となってます。

人の姿が登場するのは冒頭と終わりの数秒のみであとは声や物音、影や景色で人の存在が描かれる。

主人公はつぐみさん演じる中学校の非常勤講師で「いくら寝ても、寝たりない」と言い、彼女の非日常な日常が語られる。
この映画自体が夢を見ているかのようです。観ていてなんだか眠くなるんだけどそれは退屈だからではなくこの作品に引き込まれてしまう感じ

つぐみさんの声、息遣い、喘ぎ声、ナレーションが心地いい。気だるくてエロい。
西島秀俊もいい声だよなあ

上映後には監督のトークがありサインもいただけた。K’s cinema初めて行きましたがいい雰囲気だったからまた行きたい。

映像が綺麗で音響も素晴らしくて、劇場で観れて本当に良かった。まあまた再上映するだろうからそしたらまたこの世界に浸りたい
eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.0
サラウンドリマスター版 15周年特別上映
七里圭監督と草野なつか監督のアフタートーク付き。草野監督が調子崩した時の体験とリンクしたと言われ七里監督は制作時鬱だったかもと。草野監督が指でなぞりながら見る作品と。
草野監督が監督する時大切にしていることは俳優に借り物でない声を出してほしい。概念的な話しになってくるが本人の声質と役柄の声質の落とし所。

本作を見ている時、目に映る映像より音から連想する情報で勝手に脳内再生される映像で気が狂いそうになった。あの長さ以上だったら気持ち悪くなって退席してたかも💦コロナ禍にも通じる表現があった。
(本当に個人的な問題ですが主演の方の声が苦手だったのも自分にとっては苦痛の原因です。私は声フェチで声がとても気になる。男好きするタイプの声であろう甘えた感じのするちょっと舌足らずな声が苦手。
映画自体は挑戦的でとても素晴らしいと思います。)

同時上映 『DUBHOUSE:物質試行52』2012年/16分
2010年国立近代美術館における建築家・鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画。建築が生み出す闇を捉えるという当初の意図は、翌年3月11日の出来事により決定的な変化を被る。
七里は、展示作品を撮影した光の部分と同じ時間の闇を冒頭に置き、その中に鈴木が描いた被災地のドローイングを沈ませた。映画館は、闇を内在した建築である。その闇から浮かび上がろうとする映画は、映画館に放たれる光であると同時に、祈りであるかも知れない。これは、極北のメタ映画であり、歴史的出来事への応答でもある。(作品解説より)
闇の深さとそこに映るドローイングに吸い込まれそうだったし異世界に迷い混んだ感じがした静かに強烈な記録映画との邂逅に打ちのめされた後の『眠り姫』の威力ときたら。
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