何回目だろう。
上映されてたら何度でも観たい作品。映画という名の幽体離脱体験。
スクリーンの画面と自分のふたつの眼が同一になった感覚。
冬の木々を美しく感じるようになりその風景を毎年眺めるたのしみ…
出だしの夜明け前の木々の影は暗くて、スクリーンの外側、座席や人の頭がえらく気になるけど、少しずつ少しずつバックの空の色が変わり、風の音や鳥の鳴き声、電車の響きが聞こえる。そして女の叫び声にハッとなる…
>>続きを読む上映後のトークショーにて諏訪敦彦監督が「自己が分裂していく感覚の映画」だと言っていたが、まさにそういった感覚に陥る不思議な作品であった。
私たちが映画を観るときには、主体としての自己と客体として…
人の姿はほとんど映らず人の孤独が見えてくる
空っぽの風景にさざめく 濃密な人の気配と声
現実と夢うつつを彷徨う朧気な世界、
とりとめのない微睡みのなか
逃れられない死の影に覆われ
静かに狂気を孕ん…
このレビューはネタバレを含みます
ちゃんと目を醒ましたいから眠るのか..
夢のまま居たいから眠り続ける..のか
他人と自分の境界線のあいまいさ
知らず知らずに侵蝕されるうすら怖さ
正直、映像より音に集中して鑑賞してたかも..
…
サラウンドの在り方を考えさせられる1本であり、幽体離脱して観ているような映画だった。画の混淆とした感じが微細で美しく、私の見る夢よりはるかに夢っぽい感じだった。今は色んなものが明瞭に捉えられすぎで生…
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