バジェリウス

十二人の怒れる男のバジェリウスのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

部屋からずっと出ずに話してるだけでこんな面白いの何⁉️


みんなハゲかオールバックかハゲてオールバックしかいなくて見分けつくか心配だったけど案外すぐ認識できるようになったよ〜
展開も見事ながら役者の怒りが見応えあった
イラついてたり義憤にかられてたり、なんにせよ大の男が揃って怒ってる、それ自体が熱いエネルギー

三谷幸喜がめっちゃ影響受けたって言ってたけど実際めちゃくちゃ古畑任三郎のエッセンスを感じ取れた
疑問を掘り起こして言い合いになってる中からまた真実を掴んでいく感じ
特にあのジジイの終盤のなんの話してんの…⁉️からのメガネ‼️‼️‼️顔も田村正和に似てるし声優の喋り方も古畑だしジジイが完全に古畑任三郎に見えた‼️鳥肌たったわ
みんなでガヤガヤ話して事態が転がってくって感じも三谷幸喜っぽい

・有罪だって言い張ってる側が墓穴掘って沈黙が流れるとこ
・汗かかなかったトレーダーが自分の矛盾に気付いたときだけ汗流す
・偏見を叫びまくるおっさんがみんなに離席されて愕然とする
・少年を有罪にしたがるのは自分と疎遠になった息子を恨む気持ちに起因してると写真を激昂して破ったあとに気付いて我に返る

などこの時代にこれだけ印象に残る演出があるのすげ〜
特に最後の演出は被疑者の少年と自分の身近な人間を観客も結びつけてしまう凄い仕掛けだなぁと思った

でも俺なら有罪にするなぁ